コラム:パチンコ店経営を考えるポイント

時代は変わる(2)

ここはコラムですので、レポートや論文と違います。ですから、さらっと読めるように出来るだけ細かい数字は避けたいと思っています。

ただ、数字やグラフを載せなければ、説明も難しいのも事実です。とりあえず以下のパチンコ市場の推移グラフをご覧ください。

 

パチンコ市場推移グラフ

資料:レジャー白書2004((財)社会経済生産性本部)より

 

このグラフから分かるとおり、パチンコ市場というものは、1980年より急激に右肩上がりになっています。いわゆる成長期を迎えていることになりますね。

そしてその成長は1995年をピークにして、後は若干落ちたものの細かい上下を繰り返しながら、現在に至るまで停滞しています。ここが成熟期という事になります。

このグラフからは読み取れませんが、このパチンコ市場の成熟期は、実はパチンコとスロットに分けて見ると、パチンコは衰退傾向にあります。そしてスロット市場が緩やかに成長し続けています。この相関関係によって、パチンコ業界全体はその市場規模を維持していた事になります。

今後、さらにこの業界が市場を拡大するかという議論ですが、大方の意見として、それは見込めていません。

理由は、市場が既に30兆前後という巨大市場にまで成長してしまったこと。さらには、レジャーそのものが多様化しているという現状です。

逆に悪い情報ばかりが目立ちます。

市場停滞の時期が10年も続いていること。
パチンコ遊技機の販売数が減少し、業界全体としてはスロット機に依存していること。スロット機市場がそろそろ成長期を終えようとしていること。パチンコ利用者の人口が減少していること。

これだけ見ても、今後のパチンコ業界は、停滞どころか衰退へと向かう可能性が大きくなっています。

以前もお話したとおり、市場が拡大している場合は、各企業がシェアを維持するだけで大きくなることが出来ました。

しかし現在、市場が大きくならないため、各企業同士が相手のシェアを奪い合うという現状になっています。本格的な競争の真っ只中にいるというわけですね。

この状況が勝ち組と負け組みの二極化を生み出しているわけです。

そして今後業界の市場規模が縮小するような事になれば、それこそ熾烈な生き残り合戦となります。今現在でも確実にシェアを広げている大手チェーン店が何社も存在するわけですから、今後の熾烈さは想像に難くありません。

では、市場の縮小は避けられないのかといえば、必ずそうなるとも言えません。

実は上記グラフ、あくまで玉貸し・コイン貸し料による市場規模によって見ているだけのお話です。

これを商品ライフサイクルと同じく、商品として考えると、市場縮小に対する突破口が見えてくるかもしれません。

(次回に続く)

2004年9月3日

ホール運営研究会
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