コラム:パチンコ店経営を考えるポイント

スロット市場への参入

パチンコ市場が衰退しているということ、そしてスロット市場がそろそろ成長期の終わりに差し掛かっているということは、既にお話しました。

そんな中、ここ最近パチンコメーカーのスロット参入が相次いでいます。

一言、この参入に関してコメントするとすれば、「この動きは比較的遅かった」と言ってよいでしょう。

この時期からの参入は、正直あまり旨みがありません。

通常は、成長期の比較的早い段階で参入をする事が得策です。市場が拡大しているときの参入は、自社のシェアを確保しやすいですからね。

逆に参入が遅くなるに伴い、競争の激化により、収益を確保できずに赤字を抱えたまま撤退する可能性が、非常に多くなります。

参入が遅れたのは、生産ラインの確保からの問題でしょうか?いずれにせよ、参入障壁の高いこのパチンコ・スロット業界ですから、いくら同じ遊技機メーカーと言っても、様々な問題があったはずです。

真意は知りませんが、この時期からの参入を開始したという事は、メーカーはそれ相当の覚悟をしているということかもしれません。

 

ただし、パチンコ機の市場に比べると、現状だけの判断で言えば、スロット機市場には多少の明るさが見えます。

スロット機の場合、パチンコ機に比べ、機種タイプが豊富です。さらに現時点でも、スロット機では様々なアプローチでの試みがされています。新たなタイプの開発に関しては、まだまだスロットにはその魅力が残されているように思います。

アイデアしだいでは、ターゲッティングを活かした顧客獲得が可能となるかもしれません。

ターゲッティングが可能となるスロット機が開発されれば、それこそパチンコ・スロットホール側としては、願ってもない話です。その営業手腕とアイデア次第で、ホール側は新たな顧客を開拓することが可能になるわけです。

また、パチンコ機に比べ、スロット機で遊戯する顧客層の年齢は比較的低くなります。現在の顧客を引き離すような失策を行なわない限り、パチンコ機よりも顧客離れは遅い速度となるでしょう。

このようにして考えていくと、現状ではまだまだスロット市場には、明るい希望が見えていると言えるかもしれません。

ただし、現実には市場飽和の状況は刻々と近づいています。そして、様々な企業によるスロットメーカーへの参入が相次いでいる事は事実です。

これからのスロット市場は、競争の激化を迎える事になるでしょう。それに伴って市場が活性化すれば良いのですが・・・・・

2004年10月1日

ホール運営研究会
メルマガ購読・解除

読者購読規約
powered by まぐまぐ!
 

Valid XHTML 1.0 Strict